2011年2月10日木曜日
DENIM HISTORY in atelier FLOAT
1849年、アメリカではゴールドラッシュが行われていた。
一攫千金!そんな夢とは裏腹に金鉱を探し、それを目指して掘るという大変に
過酷な重労働は、丈夫でへこたれない作業着を必要としていた。
そこで幌馬車やテントに使われていたキャンバス地という丈夫な生地を使用し
なんの変哲もないズボンを作ったのがジーンズの始まりとされてます。
この当初のズボンは、今作られているジーンズのディテールとは、大きく異なり
ベルトループはなくサスペンダーを使用する形で、ヒップポケットも片側のみ!
また現在は当たり前とされている、補強リベットもまだ打ちこまれていなかった。
もちろんキャンバス地をそのまま使用していたとあれば、インディゴカラーでは
なく茶色、あるいは生成り(きなり)だったはず。
キャンバス地を使ったズボンは1890年まで作られ、その後は「デニム素材」が
これに変わる。現在、私達が愛用しているジーンズと同じ素材になります。
その後、これをインディゴで染めるようになり「ブルー・ジーンズ」の原形が完成。
インディゴとはジーンズの歴史より遥かに古くから各地で親しまれた植物染料で
天然インディゴ特有のにおいが、毒蛇や害虫よけに効果があるといわれており、
更に機能的な作業着になるべく、必然的に結びついたものだと思われます。
(※他にも様々な説がありますのでご参考までに)
また、1880年には同様の成分構造を持つ安価な合成インディゴが誕生しており
ジーンズの量産には欠かせない染料となり現在まで至ります!
濃紺な色合いから薄いブルーな色合いまで、履きこむほどに変化しつつも
様々な表情で楽しませてくれ、独自の色落ちが味わえるのが最大の魅力です。
デニムの種類には、
綾目の違いによって何種類かのデニムがありますが、一般的なのが右綾・左綾。
左綾はもともとツイル素材の織り方をデニムに取り入れたもので右綾に比べ
やや縮みにくく色落ちもしにくいのが特徴です。
また、洗濯すると右綾は右側に、左綾は左側に生地がねじれ変化してきます。
atelier FLOATの生ジーンズ
ジーンズの最大の魅力は色落ちを楽しむこと。。。
ブルーデニムは縦糸だけが染められています。
この染があって初めて「たて落ち」が生まれるのです。
店頭に並んでいる時は、もちろんどれも同じジーンズです。
しかし、ユーザーの手にわたり履き始めた時点から、少しづつ自分だけの表情を
見せてくれ変化していきます。
太もも部分にみられるヒゲ!そしてひざやすそ、ヒップポケットの色落ち具合など・・・
これはすべて自分の体の動きや癖によって作られたもので、人それぞれの
ライフスタイルにより、自分だけのジーンズが生まれてくるのです!
最近ではユーザーの希望と各メーカーの努力により、かなりリアルなUSED加工が
発売されています。もちろんこれは失敗がなく、かなりかっこよく仕上っています。
・・・・しかし、自分だけの1本にこだわるならやはり生もしくはワンウォッシュが基本!
これを洗濯してのりを落としガンガンはきこむとテンションのかかる場所が徐々に
劣化して色おちしてきます。
しかも自分の体型に合わせてジーンズが馴染んでいくのも同時に体感できるはずです。
自分だけのジーンズを作り上げる為には「生」からガンガン履きこむしかないんですね。
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